禪院家の落ちこぼれシリーズ 【R18】クロスオーバー
第12章 糖尿病の彼は彼女を甘やかしたい 【銀魂 坂田銀時】
「……もう、本当に……人使いが、荒いんだから……」
いのりは震える足で立ち上がると、ヨレヨレになながらも事の証拠を隠滅すべくタオルを手に取った。
身体に残った自分たちの痕跡を丁寧に拭き取っていく。
だが、屈んで一生懸命に自分の「そこ」を掃除する彼女の健気な姿や、はだけた胸元が、銀時の視覚を再び猛烈に刺激した。
拭いていた手が、再び熱く硬く鎌首をもたげた「それ」に触れる。
「……ちょっと、銀さん!? また……っ!?」
「……いや、不可抗力だろ! お前がそんな顔して目の前で動くから……っ、あー、クソ、また苦しくなってきた……」
「……信じられない……。重傷の怪我人、ですよね!?」
呆れ果てるいのりだったが、張り詰めて辛そうな銀時の顔を見ると、どうしても放っておけない。
彼女は溜息をつき、再びその熱へと顔を近づけた。
「……最後、ですからね。……これで本当に、寝てください」
「……ああ。……恩に着るわ」
再び始まった、湿った密やかな音。
いのりが口の中で慈しむように動かすたび、銀時は幸福な溜息を漏らし、今度こそ静かにその熱を彼女に預けた。
翌朝。
「いや~、昨日はよく眠れたわ。なんかこう、細胞レベルでリフレッシュしたっつーの?」
やけに顔色の良い、ツヤツヤした顔の銀時が伸びをしていた。
「銀ちゃん、なんか急に元気になったネ。姉御のダークマターが意外と効いたアルか?」
「いや、あれは普通に毒ですから。……それより、いのりさん。顔色、真っ青ですよ? 大丈夫ですか?」
新八が心配そうに覗き込むと、隣で茶を啜るいのりの手が微かに震えた。
目の下には薄っすらと隈があり、腰を気にするように不自然な座り方をしている。
「……少し、寝不足なだけで……。銀さんが、夜中に……何度も、呼ぶから……」
「呼ぶ? 銀さん、何ワガママ言ってるんですか!」
「お、おい新八。俺はただ、枕の高さがどーのこーのって……」
「……銀さんの、……バカ」
蚊の鳴くような声で毒づき、そっぽを向くいのり。その耳たぶが真っ赤に染まっているのを、銀時は口角をニヤけさせながら、愛おしそうに眺めていたーー。