第15章 成就の証※
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真っ暗な室内で、肉体のぶつかり合う生々しい音だけが響く。
恵くんは背後から私を強く抱きしめて、ナカの最奥を容赦なく、何度も、何度も突き上げていた。
「んんっ……!! ぅ、あっ……ぁ、っ!」
時折首筋に走る鋭い痛みは、いつの間にか熱を孕んだ快感へと変わって脳を麻痺させていく。
音を立てて吸い上げられて、執拗に歯を立てられて。……痛いのに、それ以上にどうしようもなく気持ちがいい。
「ナマエ……っ、は、……」
「ん、ぁっ……、……っ!」
熱い息に混ざって名前を呼ばれたかと思えば、突如として内側の熱が引き抜かれ、身体を乱暴に反転させられた。
闇の中でぼんやりと浮かび上がる恵くんの表情は、いつもの冷静な顔が嘘のように、抗いがたい熱と、深い欲情に浮かされているように見える。
────この顔を知っているのは、世界で私だけ。
そう思えば思うほど、空っぽの心臓がドロドロとした悦びで満たされていった。
「……もっ、と……っ。壊して、……恵くん……っ」
「ッ……、」
口をついて出た言葉は、きっと私の心からの願い。
何でも叶えると言った手前、真面目な恵くんは断れない。
こんなにも大好きな人の性質まで利用する私は、どれほど救いようのない人間なのだろう。
「どうなっても知らねぇぞ……っ」
「ひぁっ……!!」
すべてを理解した上で煽られることを選んでくれた恵くんの熱に穿たれて、腰が大きく跳ねる。
気持ちいい浅いところを的確に、焦らすように擦り上げられれば、逃げ場のない快感に耐えるように足の指先が強張って丸まった。
「…………イっていいぞ」
「ひっ……あ゛ッ!?」
絶頂を許可する低い声と共に、恵くんの剛直に容赦なく最奥を抉り抜かれる。
入ってはいけない場所に熱い先端が無理やり侵入してくる、初めての感覚。
目の前がチカチカと白く爆ぜ、全身が痙攣した後、私は酷い倦怠感と共に泥のようにベッドへと沈んでいった。