第55章 摩利支天隠形法
陽炎の化身 摩利支天に帰命し奉る
一切法(いっさいほう)大我(たいが)不可得(ふかどく)――全ての存在はその実相を捉えること叶わず
汝の陽炎を以て彼の者を隠し、栄光と勝利を約束し給え――オン・アニチ・マリシエイ・ソワカ
【術式】陰陽術式(真言)
【使用者】神ノ原 星也
【使用シーン】第38章
【効果】
陽炎を纏わせ、対象を認識できなくする。
【解説】
インド神話の暁の女神を起源とする仏教の守護神で、陽炎や太陽の光を神格化した存在。陽炎のように実体がないため、見つけたり傷つけたりすることができないとされる。
除災・招福・必勝のご利益がある。
一切法大我不可得…森羅万象や現象など一切の存在《=一切法》も、真実の自己や絶対的な存在である本質的な『自分』(=大我)も、どこにも見つからず、得られず、把握できず、実体がない(=不可得)という仏教の教え。
摩利支天の真言は、摩利支天の持つ『見えざる力』を借り、あらゆる災難から身を守り、目的を達成できるとされる。