第15章 蠱惑の花
挿入した夫が私の中で果てる。じんわりと膣内に広がる温かさは嫌いじゃない。
そのままぐったりとしばらく私にしがみつくようにして抱きしめてくれる。
ちょっと息苦しいくらいの重みも心地よい感じがする。
いつものパターンだとここで・・・
ああ、やっぱり。すーすーと軽い寝息を立てて、眠ってしまった。
私はそっと身体を起こすと、夫を起こさないようにしてゆっくりと仰向けにしてあげる。
無邪気な寝顔。
夫はセックスをするととてもリラックスすると言っていた。
それで、深く眠れるそうだ。
おでこをそっと撫でてあげる。先程の交わりのせいか、やや額が汗ばんでいる。
私もそっと、裸のまま横になる。夫の肌のぬくもりが伝わってくる。
でも・・・私は夫ほど早くは眠れなかった。
何度か寝返りをうつ。
やっぱり眠れない・・・。
暗い寝室の天井を見つめる。夫との生活は夜のそれも含めて特別に不満があるわけではない。
ただ、何かが足りない気がするのだ。
一体なんだろう?
今日の昼間に職場で聞いた話を思い出す。
「噂なんだけど『夢占 モルフェ』っていうのがあってね・・・」
同僚でオカルト好きのたまきが言っていた。
夢を買える・・・というのだ。しかも、買った人のエッチな欲望を叶えるような夢だという。
その夢を買えば、私が求めている「足りないもの」が分かるのだろうか?
かなり眉唾な噂だけど、私はなんだか興味をもってしまう。
明日、たまきに聞いてみようかな・・・。