第31章 溺れる深海
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夜、床についたのは、12時を回っていた。
すっかりのぼせた僕達は、髪の毛を乾かすのもそこそこに、倒れるように床についた。
佳奈が、すーすーと軽い寝息を立てる。2つの布団は佳奈の手で完全にくっつけられ、ダブルベッドのようになっている。佳奈は僕にひっつくようにして眠りについた。
宵闇が落ちる部屋の中、佳奈の可愛らしい寝息が聞こえる。
大浴場でのセックスのときの佳奈の表情、言葉、そして何よりその体の温かさを思い出す。さらに、僕のために一生懸命ここを探してきてくれた・・・。
少し迷う・・・迷ったけど・・・
僕はムクリと起き上がり、荷物の中からモルフェのカードを取り出した。
『胸を隠すように腕をクロスにしている全裸の女性のカード』
もう僕は知っている。この怯えたような乞うような目をした女性・・・この図案のモデルこそが澪なのだ。
ごめん・・・佳奈・・・。
僕はカードをこっそりと枕の下に入れて、眠りについた。