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淫夢売ります

第22章   求める罪


☆☆☆
契約書の下の方にはクーリングオフの規定も書かれていた。
曰く、

一、淫紋は一週間以内であれば、所有者の意志でいつでも取り消すことができる。

自分の意志で外すことができるなら、少し安心だ。
だが、その下には、

一、一週間を経過すると、淫紋を外すことはできなくなります。

ともあった。とにかく様子を見ることにしよう。
須貝があちらに、と言ったところを見ると、先程は気づかなかったがテーブルがあった。恐る恐る、ベッドから降りて近づいてみると、そこには、いわゆるアダルトグッズがいくつか置かれていた。

ピンク色の丸いローター
肌色でペニスを模したバイブレーター

などはどういうふうに使用するのかは一応分かるが、性犯罪捜査に従事している私でも使い方がよくわからないグッズもある。

三叉に別れた・・・バイブレーターなのだろうか?
ひらがなの「つ」のような形をした柔らかいゴム状のもの。
などなど・・・。

ローションのようなものも用意してある。
思わず私は目を背けた。

そもそも、私が警察官になったのは、性犯罪が許せなかったからだ。自分自身は被害にあったことはないが、友人が痴漢や盗撮などの被害にあい傷ついてきたのを目の当たりにしていた。女性の尊厳を踏みにじるような犯罪が許せなかった。
警視庁に入り、念願叶って性犯罪捜査ができる生活安全課に配属されたときの喜びはひとしおだった。

なのに、私自身が、このような「淫紋処理」を望んだというのか?
自分の意志で外せるというのなら、次に須貝が来たときにその方法を聞くとしよう。
一応扉を開こうと試みるが、案の定、鍵がかかっている。監視カメラでみていると言っていたので、須貝を呼んでみたが、反応はない。
とにかく、ここから出られそうにない以上、しばらく様子を見るよりほかない。
私は大人しく、ベッドに戻ることにした。

この部屋は、ベッド以外にいる場所はないからだ。
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