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淫夢売ります

第16章   淫らな蜜


☆☆☆
「本当に、甘いセックス・・・」

まるで上質なデザートのようだ。

モルフェの奥、いつもの席でユメノは赤い背のカードを弄ぶ。
「花に埋もれて交わる男女」のカード、陶酔を意味するカードだ。

これからは、奥様の甘い蜜の匂いで陶酔できるようになるかしらね?

そもそも、夫は妻に遠慮して、妻は夫に遠慮して、互いの性を知らなさ過ぎたのだ。
そして、一緒に眠っていたのだ。枕の下のカードの影響をご主人も受けていたことに、彼女は気づいていたかな?

だから、旦那は奥様の秘所から溢れる花の匂いでこの上なく興奮し、奥様の欲望通りに、その体を貪るようになったのだ。

ああ、でも、現実で欲望がかなってしまったら、もう、夢は見てくれなくなるかしら?
それだったら寂しいな・・・。

「楽しそうだな・・・ユメノ」
背後からカグラが声をかけてくる。楽しんでるところなんだから邪魔しないでよ、と思う。
でも、まあいいか。こんなに質の良い欲望が喰えたのだから。
たしかに私は上機嫌だ。

今、私のウィジャの眼は、黒々とオニキスのように光っていることだろう。

今後はどうなるかわからないが、とりあえず、今夜は『ごちそうさま』。

ユメノはそっとカードに口づけをした。
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