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天狐あやかし秘譚

第56章 屋烏之愛(おくうのあい)


『真白・・・真白!!』
聞いたこともない大きな声。いつも優しかったお兄ちゃんがなにか知らないものになったように思えた。ぐいっと手首を握られると、私はあっという間に部屋の中に引きずり込まれた。

『兄様!やめて!!痛い!』

そのままベッドに押し倒された。お兄ちゃんは目だけをギラギラさせ、私の体に覆いかぶさるようにのしかかってくる。

・・・軽い・・・

怖さもあったが、それ以上に驚いたのは、お兄ちゃんの体の軽さだった。前にふざけて『おんぶごっこ』をした時は、もっともっと重たかったはずだ。この体の軽さは私にものすごく不吉なものを感じさせた。

『真白・・・、真白ぉ・・・』

お兄ちゃんの声は泣き出しそうだった。そのまま私のパジャマの上を開け、膨らみかかっていた私のおっぱいにむしゃぶりついてきた。

『いや!やめて!やめて!!』
もちろん、私は驚いて、抵抗した。当時、まだ性の知識はそれほどなかったが、これがいけないこと、特に兄妹ではなされてはいけない行為だということは直感で分かった。

乳首を舐めあげられるとくすぐったいような変な気持ちになる。それがお兄ちゃんからされていると意識するとなおさらだった。

生暖かい舌で執拗にグリグリと乳首を嬲られる。いつの間にかパジャマの下も剥ぎ取られ、パンツも取られてしまっていた。あっという間に全裸にされる。お兄ちゃんの舌は私の脇腹、おへそを通って、とうとうおしっこが出る所に到達した。

『いや!そんなとこ・・・舐めないで!!』

おしっこする穴を舐め上げられ、吸われ、ベチャベチャにされてしまう。最初はただただ気持ち悪いだけだったけど、そのうち、腰の奥がジンジンと痺れるような震えるような奇妙な感覚が湧いてきてしまう。

何・・・何これ!?怖い!!

私はバタバタと足をばたつかせてなんとかお兄ちゃんの身体を引き離そうとする。もちろん、大声でやめてやめてと叫んでもいた。

その時、パチン!と音がして、頬が熱くなった。
一瞬何が起こったかわからなかったが、すぐにそれが頬を叩かれたのだと知った。

お兄・・・ちゃん?

ふーっ!ふーっ・・・と興奮気味に息を切らすお兄ちゃんが私のお腹の上に跨っていた。お兄ちゃんの顔は病気のせいで半分朱く爛れており、その目は見たことがないほど怖い目をしていた。
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