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天狐あやかし秘譚

第53章 陰謀詭計(いんぼうきけい)


高重は、斐川にこう告げた。

『これより、主の力を借り、疱瘡神を封じる。
 この儀がうまくいけば、都の人間のみならず、
 この国全ての人間を救うことになる』

『主はまず目隠しをして、堂に入る必要がある。
 堂では何があっても声を上げてはならない。
 身じろぎもしてはいけない。
 主に寄り付き、疱瘡神が堂に入ることになる。
 堂に疱瘡神が入ったならば、
 我らが天照大御神の御神力を持ちて、
 堂にある形代に疱瘡神をきっと封じようぞ』

つまり、高重は斐川は形代に疱瘡神を封じるまでのおとりになるのだ、と説明したのである。しかし、この説明は偽りだった。実際には、斐川自身の身体に疱瘡神を封じ込める計画だったからである。
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