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天狐あやかし秘譚

第120章 純粋一途(じゅんすいいちず)


ダリ様をお祀りしていた社の宮司・・・つまりは碧音様の父だった。その手に赤子が抱かれている。遠目にそれは女の子のように見えた。

父君が官吏にその名を告げていた。

『この子の名は『天音』(あまね)・・・娘の子。娘自身は先の戦のうちに行き方知れずになっている』

この瞬間から、私の生きる意味が変わったのだ。

ダリ様が生きているなら、私の使命は、あの子をお守りすること。
その子の、そのまた子もお守りすること。
この生命、すべてを捧げて、ダリ様の愛した方の血脈をお守りすることだ・・・と。

そうだ・・・守る・・・私・・・守らなきゃ・・・
ダリ様のために、私は・・・私はっ!
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