第4章 深すぎず浅すぎず、近すぎす遠すぎず
翌日。
放課後のリビング。
ジーニストは椅子に座り、
テーブルの向こうにを座らせる。
ホークスは隣で腕を組み、珍しく真顔。
は二人の雰囲気に気づいて戸惑う。
「……どうしたの……?」
ホークスが破れたメモをそっと出す。
「
これ……なんだ?」
の目が揺れた。
(……見つかっちゃった……)
ジーニストは穏やかな声で問う。
「
辛い思いをしていたのではないか?
どうして言わなかった?」
は必死で首を振る。
「違うの……!
もう終わったの!
ミナが助けてくれたし……
みんなとも仲直りしたんだよ……!」
ホークスが眉をひそめる。
「仲直りしたって言っても……
こんな酷いこと、簡単に許せるわけないだろ。」
ジーニストも静かに言う。
「
これは“いじめ”だ。
君のせいではない。
誰が言ったとしても、君は悪くない。」
の目から涙が溢れた。
「……二人に心配してほしくなくて……
言わなかっただけなの……
本当に、もう大丈夫だから……!」
ホークスはその涙に胸が痛くなる。
(……いつも一人で頑張りすぎだよ……)
ジーニストはそっとの頭に手を置いた。
「……そうか。
話してくれて、ありがとう。」
ホークスも横からぽんっと背中を軽く叩く。
「よしよし……わかった。
でもな、
これからはちゃんと言えよ。
心配したくないわけじゃない。
お前を守るためなら、俺らいくらでも動くんだから。」
は涙で顔をぐしゃぐしゃにしながらも笑う。
「……うん……!」