第3章 はじめましての訓練
「今の……見たぞ、
その発現は“通常のコピー”とはまったく別物だ」
研究員は静かに続けた。
「おそらく……条件が分かった。
が“守りたい”と強く願った時にだけ、完全発現型のコピーが起きるのだろう」
は目を見開いた。
「守りたい……?」
「ホークスの怪我を見て、治ってほしいと願った瞬間だな?
その時点で個性が同調し、限界を越えた」
ホークスはの頭を軽く撫でて言う。
「つまり……ちゃんは“心で個性を繋ぐ”タイプってことか。
触るとか、距離とかの問題じゃなかったわけだ」
委員長はもう一度だけ、はっきりと告げた。
「のコピーの条件は、“対象を守りたいと心から思った時”。
その瞬間だけ、相手の個性を上限以上に引き出してコピーする」
その事実は公安全体を震撼させた。
なぜならそれは——
使い方次第で、プロヒーローの個性を超える「進化型」を生み出せる能力だったからだ。