第41章 小ネタ/クレイとプラチナ
Side無し
カマエルの墓前に花を供え、手を合わせるクレイとプラチナ。
墓参りは2人の日課である。
祈りのクレイ「…過ぎたことを悔いても仕方が無い。理解はしているんだが…やっぱり、どうしても思う所があるな。」
癒しのプラチナ「そうですね…。」
先の戦い…世界の浄化を執行しようとしたエーリュシオンに反逆し、堕天したクレイ。
その結果、クレイとプラチナは友人だったカマエルと対峙し、激戦を繰り広げる事となった。
その後、辛うじてエーリュシオン達を倒したが、大きな爪痕を残す事となった。
あの戦いの後、クレイとプラチナはカマエルの亡骸を丁寧に埋葬し、以降は毎日墓参りに来ている。
祈りのクレイ「私に、もっと力があれば…すまない。」
癒しのプラチナ「クレイさん…それはわたしも同じです。わたしも…もっと強かったら…うぅ。」
祈りのクレイ「…。」
クレイとプラチナはしばらく抱きあって涙を零した。
祈りのクレイ「…過ぎた事を悔やんでも仕方が無い。ならば、その思いを抱えながらも、私たちは前に進むしか無い。」
癒しのプラチナ「そうですね…カマエルさんの分まで、わたし達は前に進みましょう。」
祈りのクレイ「あぁ。恐らく、長い旅路になると思うが…プラチナはついてきてくれるか?」
癒しのプラチナ「もちろんですよ!最後まで、あなたと共に。」
祈りのクレイ「ありがとう、プラチナ。」
クレイとプラチナはお互いに手を強く握り、その場を後にする。
祈りのクレイ(繋いだこの手は離さない)
癒しのプラチナ(繋いだこの手が離れ無いように)
2025年 12月2日 火曜日