第35章 小ネタ/ツキノ寮にて、梨音とアケロンと岳
岳「〜♪」(お料理中)
梨音「岳〜、いる〜?」
アケロン「アケケ〜。」
岳「梨音とアケロンか。なんかあった?」
梨音「うん。ちょっと、話がしたくて。」
岳「そっか。ちょっと待っててな。」
梨音「あ、お料理中だったんだね。ごめん、邪魔して。」
岳「大丈夫だよ。座ってて待っててな。」
梨音「うん。」
〜数分後〜
岳「出来たぞ〜。」
梨音「美味しそう!コロッケだね。」
アケロン「アケケ♪」
岳「はい!召し上がれ。」
梨音「いただきます!」
アケロン「アケロン♪」
梨音「ん〜♪美味しい!」
アケロン「アケ〜♪」
岳「あはは!そりゃ良かった。ところで、話って?」
梨音「…。」
岳「…もしかして、なんか嫌な事とかあった?」
梨音「嫌な事…と言うか、悲しい事思い出しちゃって。父さんと母さんが亡くなった事…。」
岳「…そっか。」
アケロン「アケケ…。」
梨音「…あの後、ボク達はグリモワールが覚醒して…みんなと暮らし始めて…でも、しばらくは泣いてばかりで…。」
アケロン「アケケ…。」
岳「そうかそうか。」
梨音「でもね、ある夜…トリトとマヨリとアケロンがサンタとトナカイのコスプレしてさ。"真夏のサンタクロース"だって!流石に笑っちゃったよ。」
岳「あはは!真夏のサンタクロースって…。」
梨音「それで、ちょっとだけ悲しくなくなったんだ。」
岳「そうかそうか。」
アケロン「アケケ〜!」
梨音「ふふっ!ありがとう、アケロン。」
岳「…でも、その話をどうしてオレに?」
梨音「えっと…なんて言えば良いかな?岳なら、自然に話しやすいかなって。別に、翔達が話しにくいって訳じゃないよ!…きっと、岳とお話したい気分だったんだ。」
岳「そっか。オレで良ければ、コレからも話を聞かせて欲しいな。」(梨音の頭をポンッと撫でる)
梨音「ありがとう、岳。」(はにかみ)
岳「(可愛い)」
梨音「岳?」
アケロン「アケケ?」
岳「あ、ごめん!何でもないよ(梨音は笑った顔が本当にかわいいんだよな…なるべく泣いたり、悲しい顔をさせないようにしないと)。」
梨音&アケロン「?」
2025年 11月29日 土曜日