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たまのケージ【ヒロアカ】

第9章 事情聴取(相澤消太)


 「……っていう、感じだったような……」
 エリちゃんの髪をチョキチョキしつつ言うと、皆が何とも言えない顔をしていた。

 一応、キスされた事は伏せておいたけどこの反応……

 まぁ、つまんないですよね!

 「相澤先生は、突拍子のない事を言う方でしたのね」
 と、八百万さんが言った。

 突拍子も……ないか。ないよねぇ。
 いきなりキスしてくる男なんか、ちょっといないし。

 「でも話だけ聞いてると、甘井さんが街コン行くから相澤先生の告白断ったって所までしか見えてこないんですけど……どうやったら相澤先生と付き合う事になるんですか?」
 耳郎さんがごもっともな事を言うので、ぐうの音も出ない。

 いや、こっから先は、健全な青少年達にはちょっと……

 「緑谷、街コンって何だ」
 「それは、街が主催する合コンみたいな……で、合ってますか?甘井さん」
 「大体、そうね……」
 私がそう答えると、轟くんは不思議そうな顔で緑谷くんに尋ねた。
 「合コンって、何だ」

 すっごい、ピュアというか……真っ新な子ね、轟くんって。

 余計にこの先を教える訳にもいかなくなるわ……
 
 「この話……もう、いいんじゃないか……な……?」
 
 つまんない話を延々とされる事ほど、苦痛なもんは無い。
 早くこの話を切り上げたかった私は、エリちゃんの髪にレイヤーを入れながらそう言った。

 「えー!もっと聞きたい~!肝心なのって、こっから先じゃん!」

 芦戸さん……そうなんだけど……うん……

 ふと、周りを見ると皆の表情から教えて圧がひしひしと伝わってきた。

 え……さっきは何とも言えない顔、してたじゃん……

 「つ、つまんない話ですけど……」

 圧に押されて、私は話を続ける事にした。



 結局、街コンには参加した。

 そこそこでっかい規模の街コンだったので、気軽な気持ちでお酒でも飲んどきゃいっかなんて思っていた。
 
 「繭莉、ねぇいい人居そう?」
 私をここまで連れてきた友達の優愛がわくわくを隠し切れない様子で聞いてきた。
 「んー……」

 今の所、正直居ない。

 これから現れるのかも微妙な所かも。

 ……こんなんなら、ドタキャンになってもいいから断ればよかったかな……?

 いや、断ってどうすんだ……予定も無いのに……
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