【ハイキュー!!】矢印の先に、俺(私)はいない【R指定】
第15章 Loving Them Is Ruining Me
仁美 が向き合わなければならないのは、誰かに守られる形でも、三人で誤魔化す形でもなく。
もっと重くて、もっと痛くて、
一度見てしまえば、もう戻れないものだと
その目が語っていた。
研磨は視線を 仁美 の手元へ落として静かに言った。
「……クロの家に行って。」
仁美 は思わず研磨を見る。
研磨は一瞬だけ目を伏せ、それから視線を戻した。
「見つけてほしい。今のクロを。」
他の誰でもない。
仁美に見て欲しい。
俺たちから離れた結果がどうなったのかを。
研磨は自分が仁美に対して、こんな感情を持つなんて思っていなかった。
少しでも黒尾の狂気で仁美が傷付かないように。
彼女の笑顔を途切れないように。
全身全霊の愛情を仁美に向けていた。
仁美は驚いたように研磨を見ていた。
壊れた黒尾を見てこいなど、研磨が自分に言ってくるなんて想像もしていなかったのだろう。