【ハイキュー!!】矢印の先に、俺(私)はいない【R指定】
第9章 Cling to Me, Even If it Hurts
現れた仁美の首筋に唇を押し付ける。
「ん…」と仁美から声が漏れると、ちゅっちゅっと何度もキスをして、唇を胸元まで移動させる。
「…仁美、今日は俺にも触って欲しい…。」
申し訳なさげに黒尾の袖を掴んでいる仁美の手を取って、黒尾は言った。
仁美はゆっくりと両手をあげて––––。
初めて黒尾の顔に触れた。
ずっと近くに居たのに、彼の顔にこうして触れるのは初めてのことだった。
嬉しそうな黒尾の顔を見て、仁美もまた目頭を熱くさせる。
しばらく黒尾と見つめ合って、再びキスをする。
仁美の服がどんどんベットの下に落ちていく。
仁美が下着姿になると、今度は黒尾も服を脱ぎ始める。
お互い服を脱ぐと、黒尾は仁美を抱き締めた。
「仁美…。今日はどこまで許してくれる?」
媚びるような甘い黒尾の声に、仁美はゴクリと喉が鳴った。
「さ…最後まではダメだよ……。」
顔を真っ赤にさせて、仁美は顔を俯かせる。