第4章 再会
[へぇそんな事が…]
[うん…そうなの]
今日は休みだからポトスにお邪魔している
ことはちゃんと少しおしゃべりがしたくてチャットでいきたいと送信するとOKと言ってくれたからお言葉に甘えて居させてもらっている
その話というと昨日の道案内でのことだ
[ふーん…]
私の話を聞きながらことはちゃんは洗ったコップを一つ一つ丁寧に拭きながら置いていく
その仕草はベテランそのものだ
[でも偉いよさん]
[ちゃんと案内するんだもの]
[中々そんなことできる人いないと思うよ]
[そ、そんなことないよ…!]
[困っていたら助けないとだし…]
[まぁ…変な顔されたけど]
はぐらかすように淹れてくれたコーヒーを口につける
思い返してもよほど私が嫌だったのかなと思うような表情しかしてなかった気がする
顔は真っ赤に染めたままだったのは気にかかるけど
ネガティブすぎて思考こんがらかったのかな 私
(あはは…)
から笑いしかでません
私より年下であろう人におかしな事をしたかと思うと
もう少し挙動不審にならないようにしなきゃな 本当
[………いや、うーん…]
[…さん綺麗だから怖気付いたのよ]
[え?]
[ああ、こっちの話]
こっちの話?
ぽけっとしていたものだから聞き逃してしまった
なんだろ 気になるな
[こと…]
聞いてみようとすると
[ってあー!!!!!]
お店中に響く大声
"大事なこと"でも忘れていたかのような慌てっぷりだ
[ど…どうしたの…!?ことはちゃん…?]
[忘れ…てた…]
[卵がない………!]