第41章 狂った夜〜後編〜冨岡義勇 時透無一郎【R18強強】
「さ、三人で寝るってどうやって!?」
ゆきが、慌てふためいて無一郎に尋ねた。
「うーん…。三人で一つの布団で寝る」
ゆきが、焦りながら無一郎に詰め寄った。
「無理です!狭すぎるしそんなのおかしいよ…」
すると義勇が、部屋の隅に移動して刀を置いた。
「俺はここで座っておくので、布団はいらない」
無一郎は、涼しい顔で義勇の事を眺めた…。
「冨岡さんがいいのならそちらで、どうぞ」
「きゃっ!」
急に、ゆきの叫び声が聞こえたので、義勇はそちらに顔を向けた。
無一郎が、ゆきをしっかりと抱き締めていた…。
「む、無一郎くん?いきなりどうしちゃったの?」
「ん…?どうしたも何もいつもみたいにするだけ」
ゆきを、抱き上げて布団の上に寝かせた。
「む、無一郎くん?」
ゆきに、唇を重ねにいく…義勇が驚きすぎて二人に釘付けだった。
「ま、待って!なにするの?」
唇の間に、手のひらを挟んでくちづけを拒んだ…。
無一郎は、手首の包帯に目をやった。
「ごめん…こんな怪我させちゃって…僕が力任せに手首握っちゃったから…」
「いや、わ、私も悪いからいいの…気にしてないから」
ゆきの手首を優しく持って手首にくちづけを、なんどもしてきた…。手首から腕…二の腕…浴衣の袖から肩が露わになり、肩…脇とくちづけを落としていく…。
「あっ…」
思わずゆきは、甘い声を漏らしてしまう…。
いけないと思いすぐに、怪我した腕を引っ込めた…。
「む、無一郎くん大丈夫です。ありがとう…」
「どうしたの?ゆきの腕も脇も可愛いからいっぱい触れたくなっちゃっただけなのに…」
ゆきは、義勇の事が気になって仕方なかった。義勇も、ずっとこちらを見て視線を外さないからだ…。
無一郎は、気にもせずまるで義勇がいないかのように、いつもの様に体に触れてくる…。
また無一郎が、抱きついてくるその間もずっと義勇と目が合う…。
どうしよう…こんな状況耐えられないよ…。
無一郎が、ゆきの浴衣に手を入れようとしてきた。
思わずゆきが、手を払い除けてしまった…。
「何?何で?」
「だ、だって…義勇さんも部屋に居るのに…こんな事…おかしいよ…」