第4章 【Iamafreeloaderとミサカは開き直ります。】
「…なら、俺の所に来るか?」
「それは居候の身になっても良いと言う事ですか?と、ミサカは期待に目を輝かせます。」
10841号が行く所がない事を知った平和島は誘ってみた。無表情だが、喜んでるのがなんとなく分かった…。
「お、おぅ」
「よろしくお願いします。とミサカは礼儀正しく頭を下げます。」
「あぁ、よろしくな…」
晴れて、10841号は居候の称号を手に入れた…!
「で、挨拶しに来たのか…」
「はい。とミサカは返答しながら貴方に握手を求めます。」
おぅ。っと10841号の差し出した手を握る田中トム。平和島に仕事の上司が居るのを知った10841号は、居候である自分を養う身である平和島の金銭を握るであろう"上司"に胡麻を擦ろうと言う魂胆である。
「(またキャラ濃いの来たな…)」
この池袋に長く、大方の人間種は慣れていると自負して居る田中トムにとっても10841号は今までに無い"人種"だと思っていたりする。
「詰まらない物ですが…とミサカは頭を下げながら差し出します。」
「お、おお…ありがとな(汗」
色々な"手口"で田中トムに擦り寄る10841号。
今日はお日柄も良く…などと両手を擦りながら相変わらずの無表情…。
「(…あぁ、そうか。少し、ほんの少しだけ、幽に…)似てんのか…(ボソ」
「?何か言ったか?静雄」
「いやっ、何でも無いっす…」
慌てて否定する平和島。10841号はそろそろ引き上げ時と感じ田中トムに別れを告げ、平和島とその場を去った。
「…珍しい事もあんだな。あの静雄が居候取るなんてよ……」
二人を見送った田中トムは10841号に渡された紙袋を開く…
「‥すげぇなコレっ!(汗」
紙袋の中は『練乳ラーメンドリンクパック』だった…。