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Winner【サイバーフォーミュラ・加賀】

第34章 久しぶりの再会


そして食事に向かい、色々と話しをしながらも嬉しそうに笑う加賀。そして何よりも雅が笑っている。

「にしても本当に城にしか興味ねぇの?」
「リック、え、何急に」
「だってよ?ザガットにも言い寄られてたろ?」
「言い寄られてるって言っていいのかな…単なる暇つぶしじゃない?」
「でも言い寄られてたのは本当だろ?」
「うん、まぁ?」
「でも城がマスコミから離れたらスンって置き去りにしたしよ?」
「あ、そういう意味の?」
「それ以外にあるか?」

しかし加賀から何かを言うわけでもないままに雅はリックと話をしていた。

「…城以外はそういう人はいらないよ。」
「例えばめちゃくちゃ体の相性がよくても?」
「うん、てか相性確かめようがなくない?」
「そうか?抱かれりゃ解るんじゃね?」
「そもそも城がいてなんで他の人に抱かれるのよ」

笑って飛ばす雅にリックは何を言ってももう無理だ…と思いだした。

「…リックは?」
「んぁ?」
「彼女とか、奥さんとか?」
「家族はいねぇよ。恋人も居ねぇ」
「そっかぁ…」
「…って事でたまには相手してくれる?」

そういえばリックは雅の肩に手を回したものの、雅はそっと振りほどく。

「聞いてた?私の話」
「たまになら」
「ありません。」
「それ以上言ってっときらわれっぞ?」

そう茶化し入り始めたグレイの言葉にするっと腕を離すリック。

「…まぁ?城の顔もだんだん怖くなってるから、やめとくわ」
「怖くなくてもやめてください?」
「そういうもん?男一人で足りる?」
「複数いなくちゃいけない程体に余裕ないので」
「…それって…結構…」
「やばい発言したよな…雅」
「…なるほどな。溺愛ってわけか」

くすくすと笑うリックだった。
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