第31章 理性と欲望の狭間
首に腕を回して必死にこらえる雅。しかし首筋に顔を埋めた時だ。
「…悪い…我慢できねぇかも…」
そうぽつりとつぶやいた加賀はグッと抱き上げる。そのまま寝室に向かえばどさりと下ろして覆いかぶさる様にしてキスを交わす。
「…ン…」
「雅…口、開けて…」
そういわれながらもうっすらと開ける唇を舌でこじ開けるかの様に加賀のそれは雅の口内へ侵入してくる。ためらいなど一切なく、それでいてどこか熱くも感じるようなキスに雅の意識は完全に飛びそうになってた。
「…城く…ン…」
そんな時、ヴーヴーとスマホのバイブが鳴る音が聞こえる。
「…ね…電話…」
「いい。放っておけば」
「でも…」
「後でかけ直す。」
そう言い終えれば服をたくし上げて胸の突起を口人含んでいく加賀。器用に転がしながらも吸い付くその感覚にビクッと体も反応を返す雅。
「…気持ちぃんだろ…」
「そ、れは…ン…」
それから早々に加賀の右手は雅の秘部に移動していった。
「…まだ、…ッッはやい…」
「早くねぇよ、こんなにとろとろにしててまだ早いってのは違うだろ…」
「…ンァア…」
「もっと声、聞きてぇ…」
そういえばぐっと指を押し込む加賀。骨ばったそれが二本入れば厭らしくも水音は鳴り、ナカから刺激を繰り返す。
「…城君…ッッそれ…ンァ…待って…」
「嫌だ。」
そう言いながらもコリ…っと秘芽をかすめれば腰は思った以上にはねてくる。
「…ァア…待って…!や、ぁ」
びくっと震えればぐっと加賀の肩にしがみつく雅を見ながらも指はまだ抜かれる事はなかった。