第10章 見送り(みおくり)
鬼「今丑三つ時で
恵土「だから明日の晩って言ってるんだよ!
いいから伝えろ!!」
鬼「は、はあいいいいいいいいいいいい」ぴゅううううううう
恵土「大丈夫かなあ…;」
その後…
待ち続けた結果
ひゅううううううう
恵土「…来ない;」
所変わって無限城
無惨「来る訳無いだろう
馬鹿か」
すっかり再生した無惨は
伝わってきた記憶を記録として書き留め
天敵である彼女の前には決して姿を現さず
それでいながら情報を集めようとしておりました
恵土「こーなったらしょうがない…!(ぐっ!!)
さっきの鬼を探せばいい!
大丈夫!実在化しているのはこっちなんだから!!
居た!!)
昨日の鬼いいいいいいいい
鬼「ひぎゃあああああああああああああああ!!!
お許し下さいお許し下さい
どうかお許しをへへえええええええええええええええええ」只管平服土下座
恵土「まだなんにも言ってないぞ?;」たらーり
鬼「な…なんの御用で」がくぶる
恵土「別に取って食う訳じゃねえし
話し合おうぜ?
だってお前、人食ってないじゃん
一人も
一人の気配も感じないもの」
鬼「…へ?
あ…まあ、確かにそうですが」ぺこぺこ
恵土「…;
そんな平伏しないでいいって
それよりも!」ギラリ
びくうっ!!
恵土「無惨の場所を教えろ!
報告したってことは事実なんだろ!?
鬼「へ!?いや!確かにお伝えは!!
でも来ないと!行かないと!!
恵土「そっちじゃない!!
居場所を教えるんだ!!
少なくとも今!ここで!!
居るだろう場所を教えろ!!!」
鬼「いえ!滅相も!そんなことは!!」
叫びながら後ろへタジタジに飛んでゆく中
恵土「無惨の場所を言ええええええ!!
お前情報収集と報告係だろうが
鬼「ただの平の使いっ走りなんですうううう」脱兎
恵土「おい!!
無惨って言えええええ
鬼「ですから!無惨様の場所なんて知らな
え!?待って!そんな!!まさか!!
恵土「え?おい!!?」手を伸ばす
鬼「お許しを!どうか許して」両手合わせ拝み込む
テロップ『爆発3秒前』
恵土「待ってろ!(じゃきっ!!)←刀構え
でやああああ!!!」無間・抜刀
しゅぱあん!!
ひゅるるるるるるるる←爆発の起点、無惨細胞が光となって溶けて消えてゆく
恵土「よし
無惨の細胞だけ斬った
これで自爆はさせられないはずだ」
