第26章 天変動地(てんぺんどうち)
お前らがそうなるとも限らないのに!
無事である保証は無いのに!!(じわっ!!)←涙が溢れ出す
危ない橋を渡ってくれだなんて私には言えない!!!!」瞑目、滂沱
そのまま俯き、涙をぽろぽろと零す恵土に
一様に肩や背を撫で出した
百三十八億年…その数値に驚くよりも何よりも……
ここまで取り乱して泣きじゃくるそれに…注意が大きく傾いていた
これまでに一度も…いや、付き合いが長いものでも数えるほどしか見たことが無かったからこそ……
ただし…杏寿郎はしっかりと唇を横に結んで黙ったままその場に正座し、膝の上に手を置いたまま震え続けていた
耀哉「動いてもいいからね?」苦笑
杏寿郎「ぶはあっ!!」息を吐き出す
実弥「息まで止めてどうすんだ;」じと目
杏寿郎「済まん!すっかり忘れてた!」ははは
『笑ってられる場合じゃない)…;』
そんなやり取りが交わされる中で…
もう二人の方では……
小芭内「なるほど、そういう経緯か
何事かと思えば」溜息
しのぶ「笑い事ではありませんよ?
本人は本気で恐がってます
本気で……心配して
小芭内「要らぬお節介だ(すぱっ)
それで死ぬのならそこまでという話…
お前一人を死なせて、笑って生きられる道理も無い
そんな論理等糞食らえだ
胡蝶は違うのか?」
しのぶ「いいえ…私も同じ気持ちです」ぎゅっ←力無く拳を握り締める
小芭内「ならやることは既に決まっている
この馬鹿が踏ん切りを付けられないだけに過ぎん」恵土を見やる
恵土「だって好きなんだもん!!
みんな大好きなんだもん!!
なんかある方がやだあああああ!!」ぼろぼろ瞑目
『ここに来て幼い気分が抜けない弊害が)…;』う〜ん、じと目
耀哉「素でもやるよ、姉上は^^;」
『!!?;』
うわああああああああん!!
と泣きじゃくる恵土を宥める中…
衝撃の一言に、柱達は挙って目を向けていた
耀哉「皆…
姉上に言ってやって欲しいことがある
君達がどうしたいか…
伝えてやってくれ
きっと…それでうまくいくから」微笑
そう、咽び泣くばかりの恵土を囲う皆に
各々所定の位置に付いたまま、恵土を宥める柱達に
耀哉は笑い掛けた