第15章 カナヲとの日々(ひび)
出会い
鎹鴉、蒼榮と艶から、カナヲを引き取ったことを聞く
苗字と名前は5月19日の内に決まったらしい
元花柱さんは珠世さんの所におり、共に薬の開発に邁進しているらしい
英文誌等も読みふけっており、しのぶともカナエとも意見交流をしているそうだ
その頃には、正式に蝶屋敷の主人はカナエとなっていた
5月20日
恵土が蝶屋敷を訪れ、カナヲと出会う
しのぶ「話をしていた子よ
カナヲ
自分で判断できないから危ないの」
恵土「へえ〜
カナエから取ったのか!
エがヲ(えがお)になるって意味か?
いい名前だな!^^」
カナヲ「……………」しーん
恵土「あり?(何の反応も無いや」きょとん
しのぶ「こんな調子で返事は難しいの」
恵土「そっかあ
私も同じく、絶え間なく虐待を受けてた身だから、なんか出来ることあったらって来たけれど…
こりゃ先が長くなりそうだなあ」腕組み困り顔
しのぶ「そうなのよ(溜息、瞑目)
なのに…
姉さんときたら!!!」ぷるぷる、拳握り締め震わせる
回想
カナエ「大丈夫よ!
だってカナヲは可愛いもの!!^^」
しのぶ「理屈になってない!!」怒りマーク
カナエ「きっと乗り越えられるわ^^」
なんてのほほんと語るカナエに、終始ブチギレるしのぶ、何の反応も返さないカナヲであった
恵土「漠然とし過ぎてて話にもなんね〜や;」たらーり
しのぶ「そうなのよ!!
師匠からもなんとか言ってやって!!!」
恵土「まあまあ←手で制する
上弦の鬼はもう残り壱と弐だけ
下弦の鬼も残り壱と参と伍と陸だけだ
無惨もきっと動き出す
それに備えてやることが今から一杯あるんだろ
私達でやろうや
カナエは今も、治療なり刀の手入れなり任務なり、珠世さんとのやり取りや月代(つくよ、元花柱)さんとの連携に色々忙しいんだろうし」
しのぶ「それは……
わかってる…けれど……
私だって色々やってるのに」むうっ←頬が自然と膨らむ
恵土「知ってる^^
出来ることやってこ?
な?」微笑
しのぶ「…
//(くす)
…はい」微笑
膝を床につき視線を合わせ、声を掛けた
恵土「カナヲ
もう脅かされることはないから安心しろ
楽しいこと、一杯やろうな!^^」すっ
カナヲの頭に手を伸ばし
優しく笑い掛けながら撫でた
それに…カナヲの瞳が少しだけ鈍く輝いた
