第4章 《2章》サンジ落ち編/2話3P
〈第2章 サンジ落ち編〉
【06 】3(3/3)/3P
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困って迷う私の横で、灰皿でタバコを消したサンジがキレイに笑って優しくキスをした。
「お前が好きだよ、ロクジュ」
「あ………………」
「ずっとずっと……好きだったんだ。過去も未来もお前1人だけを愛することを誓う」
「に、兄様」
(いや、だってだって……………)
「おれのになってくんない?」
いくらそんな風に思っていても、照れて赤くした顔で甘く微笑むサンジに逆らうことなんてできない。
(う"~~~~~~~~~~~~~)
「どうした?」
(もうダメだ……………)
「は、はい。私もずっと…好きでした………」
(………どうにでもなってしまえ!こんなのに『NO』なんてとても言えないでしょ、私)
「ロクジュっ!!」
一瞬で引き寄せられて抱きしめられる。
「愛してる………………今も変わらずスゲェ愛してる。離れてからますます募ったし、明確になったんだ。それに今後も永遠にこのキモチが消えることはねェ」
「うん。………私も『今も昔も』大好き。…愛してます」
「ホントか、ロクジュ………………!!」
すごく赤くしている顔と見つめ合うと、優しく微笑むサンジが口唇を重ねてきた。
軽くなぞられながらだんだんと深いものになっていく。
(やっぱり私、この人が好き。…大好き……)
思えば涙ぐんでしまったけれど、慣れていない口づけでも身体が必死でサンジを求めているのが答えだと思う。