第27章 ❄️💫🦊16
蒼side
あのあと、未海も帰って家には私一人になった。
一人になった途端なんとも言えない気持ちが私の心の中を埋めていく。
虚無感、とはまた違ったような感覚がする。
一人には広すぎる家、本来なら一人じゃすまないような広さ。
この家は家族や幼馴染との唯一の思い出。
もう二度と会えないあの人達との思い出がたくさん詰まった場所。
今でもここには皆の笑顔が残ってて、騒がしい声がしそうな空間、でも、それはもう二度と訪れるはずのない幻。
今でも夢かと思ってしまうあの光景。
ずっと脳裏に焼き付いて離れない。
もしもこの光景が頭から消えてしまったとしたら、、、、
一体どんな罰を受けなければならないんだろう。