第7章 5。
「燃やして処分してほしいのです。残酷なお願いだと重々承知しています。これまで、先輩に背負わせなくてもいいものを背負わせてしまっていたことを、何度も申し訳なく思っていました。それにもかかわらず、また背負わせようとしている自分を本当に愚かだと感じています。それでも、この先もあの人やリヴたちに何も言わずに隠し続けるのなら、もうこれを持っているべきではありません。私は弱い。これまで何度も自分で処分しようと思いましたが、できませんでした。娘にも頼むことができませんでした。それでも、今度こそ、私も前に進まなければなりません。先輩にもあの人にも、新しい人生を歩んでほしいと願っています。私もリヴたちと共に新しい人生を歩んでいきたいのです。本当に身勝手なお願いだと理解しています。それでも、私は先輩だから…私とあの人のことを誰よりも理解し、見守ってくれていた先輩だからこそお願いしたいのです。もう先輩には会いません。ですので、どうか最後に…」
は俯き加減で苦笑いを浮かべながら、言った。その後、一度顔をしかめると、私を真剣な表情と瞳で真っ直ぐ見つめ、椅子から立ち上がった。そして、負傷した片脚を懸命に動かし、ぎこちなくその場にしゃがみ込もうとした。
「やめ…やめてくれ……やめてくれ…」
私はその姿を見て、思わず顔をしかめ、大声を出した。そして、これからが私にしようとしている行動を止めようと、素早く椅子から立ち上がり、近寄った。
しかし、は相変わらずしゃがみ込もうとする。私はその姿を見て、これまで以上に胸が締め付けられる思いがし、思わずこの場から逃げ出したくなった。
そして、このの姿を見て、これまで彼女が一人で抱えていた気持ちを感じ、これ以上を一人にしておくことはできないと強く思った。