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空を見上げた。

第6章 4。



私は今、自分の気持ちに正直でいるだけだ。しかし、そのことが二人を困惑させているのも事実だ。そう思いながら、私は自分の行動の浅はかさを痛感している。

きっと、この二人はとても素直な性格なのだろう。5歳という年齢にしては少し大人びて見えるのは、二人がそれぞれの苦労を経験しているからだ。

そう思いながら、私は二人から視線を逸らし、前を見据えて歩みを進めた。この場には、先ほどまでの楽しそうで賑やかな二人の姿や声はもう存在せず、響いていなかった。私はこの場に漂う表現しがたい空気に耐えられず、大きく息を吸い込み、短く吐き出した。

そして、この先、どうすればよいのかを考えながら、思考を巡らせた。その中で導き出された答えは一つ、「家の手前で二人を降ろし、私と会ったことを口止めすればいい」ということだった。

そうすれば、多少は怒られるかもしれないが、それ以上追及されることはないだろう。しかし、それではまだ幼い二人に背負わせなくてもいいものを背負わせることになるのではないかと気がかりだった。

今でも二人は十分に苦労しているのだ。私は先ほど楽しそうにはしゃいでいた二人を思い出し、複雑な気持ちを抱いた。

私に対しては兵士を辞める際、「気に病まないでほしい。」と言った。すべては私の責任であり、私の弱さのせいだと言って姿を消した。あの時の彼女の姿が今、馬の背に乗り肩を落とすリヴたちに重なって見えてしまう。

私もに対して言いたいことがたくさんある。しかし、今更そんなことをして何になるのだろうか。どんな形であれ、は生きていて新しい生活を送っている。

その事実を知ることができただけでも、十分ではないだろうか。そして、ふと頭では理解していても、心が追いついていない自分に気づいた。

きっと、いつかが二人に隠していることが明らかになる日が必ず訪れる。その時、はどんな言葉をかけられても受け入れるのだろう。彼女なりに考え、身勝手な決断を下したが、何も覚悟をしていないわけではないはずだ。

それに、子どもは非常に聡明だ。彼らは常に大人が感じたり考えたりしている以上のことを感じ、考えている。そのため、私たち大人も多くのことを学ぶ一方で、いい加減な気持ちで接すると、時には大人である私たちが痛い目に遭うこともある。

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