• テキストサイズ

空を見上げた。

第16章 14。



その後、食堂を出る際に「頑張ってください」と一人ずつ声をかけながら、私の背中を叩いてくれた。しかし、コニーは力加減を知らずに思い切り叩いたため、私は思わず体勢を崩しそうになり、咳こんでしまった。

そんな私とコニーを見たジャンは呆れた様子で、「一応、怪我人なんだ」と言い、コニーを諭していた。しかし、私にとってはどんな気持ちでもとてもありがたく、心から笑顔を浮かべることができた。

「いや~、若いっていいなぁ…正直で柔軟に物事を捉え、考えることができる。私も見習わないと!」

私は食堂を後にし、リヴァイの部屋に向かうため、静かに廊下を歩きながら感慨深く思いを巡らせていた。廊下を歩いていると、窓の外に日が少しずつ傾き始めているのが見え、外の景色は穏やかな雰囲気と暖かい日差しに包まれていた。

等間隔に配置された窓から差し込む柔らかな光の中で、アルミンたちとの会話を思い出した。今、私の心の中には、アルミンたちと過ごしたおかげで広がる安心感がある。

しかし、気を抜くと悪いことばかり考えてしまい、緊張感と恐怖心に支配されそうになる。のことを何も知らず、先入観を抱いていない第三者の意見を聞いたとしても、完全に安心できるわけではない。

言い方は悪いが、当事者である私たち以外の人間には、基本的に他人事なのではないかと考えてしまう。しかし、彼らがそのような無責任な言動を取ることはないだろうと確信している。

彼らは本当に私とリヴァイ、そしてのことを考え、思いやってくれていたのだ。そうでなければ、上官のプライベートに踏み込むような行動はしないだろう。

もしここで怖気づいて立ち止まり、引き返してしまったら、同じことを繰り返すだけだろう。私は決めた。リヴァイとを大切に思うなら、私も「傷つく覚悟を決めよう」。私は一瞬、アルミンたちの姿を思い浮かべると、素晴らしい部下に恵まれたなと心が温まる気持ちになった。

リヴァイの部屋に向かう途中、考えないようにしていても、さまざまな事が頭をよぎり、時折歩みが止まってしまう。それでも「頑張れ」と自分に言い聞かせながら廊下を歩いていると、あっという間にリヴァイの部屋へ到着してしまった。

/ 288ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp