第11章 9。
「おい、クソメガネ…」
「っふぇ!?って…リヴァイか…びっくりしたなぁ…何してるの?
すでに就寝していると思っていたので、現在リヴァイがこの場にいることに驚きを隠せない。リヴァイは腕を組み、険しい表情で私のことを真っすぐ見ており、私は彼の視線を受けて内心冷や汗をかいていた。
「気づかれない」という確証はなかったし、気づかれる可能性の方がはるかに高かった。そのため、早々に全てを終わらせて帰るつもりだった。
しかし、現実はそう簡単に都合よく物事が運ぶわけではない。それに、私はこの場に戻ってくるまで、過去に思いを馳せ、少し時間を潰してしまっていた。思ったより時間が経っていないと思っていたが、思った以上に長くこの場に滞在していたようだ。
「うるせぇな…でけぇ声だすんじゃねぇよ。それに、人を重病人みたいに言うな」
「なにさ、心配してあげてるのに」
「…うるせぇ。それで?お前はこんな時間になにしてやがる」
私はリヴァイの足を心配し、何とか話題をそらそうとしたが、そう簡単には行かなかった。リヴァイから問いかけられ、言葉に詰まってしまった。そして、動揺を悟られないように小さく深呼吸を繰り返し、頭上に果てしなく広がる夜空を指さした。
私?あぁ、今日さ、新月だからここなら、よく星が見えると思ったんだよ」
「星?お前にもそんな繊細な感情があったとは知らなかった。気持ちわりぃな…」
「ちょっと、それひどくない?いいじゃん、最近忙しかったし…これからはもっと忙しくなる。束の間の休息だよ」
私は一度空を見上げ、そう言うとリヴァイに笑顔を向けた。しかし、私のことを見る彼の表情は相変わらず険しい。何かを探るような視線が私を射抜く。
私はリヴァイの目を見ることができず、逆に今、目を合わせてしまうと余計なことを口走りそうだった。そのため、ボロが出ないように、早々にその場を離れようとしたが、足が地面に縫い付けられたように動かない。私は焦り出す気持ちを落ち着けるために、後頭部に片手を置いて軽く叩いた。
私たちは一言二言会話をした後、沈黙に包まれた。重い沈黙が広がり、お互いに何も言葉を発することなく、ただ時間だけが過ぎていった。