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凜恋心【最遊記】

第54章 あなたの愛で繋いで


「まぁ、三蔵は雅以外の女には全くもって興味がねぇのが救いか?」
「それもそうですね」

悟浄と八戒は顔を見合わせて短い会話をしていた。


……その日の夕飯…

この時からから、怜音は度々一行の前に姿を現すようになってきた。

「あの……」
「おんやぁ?」
「あなたは……」
「あ、初めまして…私、怜音って言います。」
「怜音ちゃんね、よろしく」
「あ…はい!あの……何か足りないものないですか?」
「これと言って特に今のところは…三蔵?あなたは?」
「……特にない」

そう言いながら食事を進める三蔵。食事が終わっていき、それぞれの部屋に向かっていく一行。ベッド四台ある部屋とシングル一部屋で取っているものの、四人部屋はベッド三台しか埋まっていなかった。そう、雅の分が空いている。しかしながらも、今は四人部屋の方にきていた。

「でも、こうして三蔵が部屋跨いでくるのはマジ珍しいよな」
「まぁ、いいんじゃね?」
「そうですね、明日は大晦日ですし。たまにはいいですよね」
「俺も嬉しいよ!三蔵や雅と一緒にいれるのって!!」
「おや?僕らは別ですか?」
「だって、八戒や悟浄は寝る時も一緒だろ?」
「それもそうですね。」

くすくすと笑い合い、外を見ながらも嬉しそうに話していた。

「おい…部屋戻るぞ」
「あ、うん!」
「え?もう行っちゃうのか?三蔵と雅」
「俺は戻る。」
「雅は?どうする?」
「んー……もぉ少しここにいようかなぁ…」
「そうか。」

そう話して三蔵は先に部屋を後にしていった。

「いかなくていいんですか?雅」
「あの!!」
「何?」
「あの……私…みんなに相談したいことあって……」
「なんでしょう?」
「私…三蔵に…」
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