第36章 欲望の果て
「や…そんな…ァアン…!ァ…」
「嫌じゃねえだろ…」
「…ン…ァ…!」
「どうする?それとも終わりにするか?」
「…いじ…わる…」
「何か言ったか?」
「……三蔵…ぉ…ンァ…」
雅の右手は三蔵の腕に縋るかの様に掴んでいた。
「その腕離せ…こっちだ」
そういいながらも一旦指を抜き左手に重ね、指を再度絡めた。掻き乱された指の感覚から一瞬解放され、息が上がりかけたのも束の間、再度奥深くへと差し込まれる。
「そんなに指でも締め付ける位イイのか?」
「…そん…な…ぁ…!ン…」
三蔵のやりたい放題に掻き乱す中、ブルッと一瞬震えた雅はそのまま快楽へと一瞬にして解き放たれる。
「まだ終わらせねえよ?」
「…ハァハァ…さん…ぞ…ハァ…」
「…(もっと俺だけしか感じられない位に…おかしくなっちまえ…)」
にっと笑うと三蔵はズボンを下ろしてゴムと付けると馴染ませることもないまま、一気に突き上げた。
「アァ…!!さん…ぞ!……まだ…だめッッ…!!」
「良く言うぜ…ッ…こんだけ締め付けて離さねえくせに……ッッ…」
抜けるギリギリまで抜いては奥まで突き上げる…何度も繰り返してはどんどんと雅の声も甘さと熱を帯びてくる。その声だけでも三蔵自身の起爆剤にもなっていた。
いつもよりも自分本意に動いたせいもあってか、三蔵が果てるまでそれほど時間を用さなかった。
「……ハァハァ…」
「…ッ…三蔵…ぉ」
ピタリと体を重ねたまま、三蔵はどこにも行かせまいと離すことはなかった。
「三蔵…ぉ?」
「…うるせえよ」
「くっつく理由……」
「答え解ったのか?」
「…解んなかった」
「…ッふざけんなよ」
「だって…考えられなかったんだもん…」
「考えることでもねえだろうが…」
三蔵の肩口に手を添えて押し戻そうとする雅に促されるまま三蔵も状態を起こす。