第9章 いぇ~い、王太子殿下見ってる~?
『逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ』
『あら、ステファン様はバッドトリップしちゃってるみたい。
おい。お前はなんだ?!(げしっ)』
『はいぃっ!!私はシルヴィア様の敬虔な信徒でしゅう!!』
『はぁ?違うでしょう?お上品ぶるんじゃないわよ!!』
『はいっ、私はシルヴィア様の雌奴隷です!!』
『よく出来ました(パーンッ)』
『シルヴィアしゃまの白魚の様な手しゅてきでしゅう!!』
『お薬が抜けてもね、もう三人は私じゃなきゃ満足出来なくなっていると思いますわ~!!
じゃあ私達第二ラウンドを楽しんじゃおうと思いまーす!!』
そこまで言って、シルヴィアは急に顔を引き締める。
『さようなら、マクシミリアン王太子殿下、心より愛しておりましたわ』―――。