第13章 指輪
「そこで、自分でやって…。」
信じられないという顔で目を見開きながら見てきた。
私にやらせたじゃんと睨んだ。
恐らく、睨めていないが…。
彼を見つめていると、自身を掴んでいた手を動かし始める。
熱い瞳で私を見つめながら、官能的な声を漏らした。
扱いている手を止めずにベッドに膝をついて、胸を揉んでこれだけは許してやと呟く。
えっちと呟けば、睨んで先端の突起をキュッと摘まれた。
その刺激に肩を震わせる。
ここは許してないと怒れば、怒らんといてーと言ってそのまま突起をコリコリ捏ねる。
「Red…。」
「えーこんくらいええやんかぁ…。」
「……口でして欲しくないの?」
途端に彼の顔が明るくなり、してくれるん?と嬉しそうに聞いてくる。
だるくなった身体をなんとか起こして、彼のモノを握り咥えれば、胸に手が伸びてきた。
今度は先端を触らずに揉むだけにしてくれているようだ。
裏筋に舌を添えながら扱いていると、恐らく無意識で彼が腰を振り始める。
可愛い…声、我慢してる。
出しちゃえばいいのに。
じゅぽじゅぽと卑猥な音をたてながら激しく頭を動かしていると、自ら腰を振ってるのもあるのか、すでにイきそうなようだ。
「あ、あかんっ…ほんま気持ちえっ、でるっ!んっ……はっ、はあっ…。」
ゆっくりと口を離して先にキスをしてから彼の顔を見上げ、口を開けて中を見せる。
「なんや、なんでそんなえろいことしてくるん?」
出すか?と言って手を差し出してきたが、その手に顎を乗せて口を閉じ喉を上下させた。
そしてそのまま顎を撫でられる。
擽ったくて肩を上げた。
「ふはっ、猫みたいやな!ケツ撫でたら上がるん?」
上がらないと言ってベッドから降り、浴室に向かう。
一緒に行こやと言って、宗四郎さんもついてくる。