第3章 辛苦
2週間…。
初めての呼び出しから2週間経ち、今すぐ来いとメッセージが来る。
スマホにメッセージが送られてくるのは、アレの時の呼び出しだけだ。
「日比野先輩、私そろそろ寝ますね。」
「おう、お疲れ。」
一緒に勉強をしていた先輩に声をかけ、お疲れ様ですと言って、資料室を後にする。
またあんなに苦しい思いをするんだろうか…。
副隊長の行動と言葉は矛盾している。
酷いことをするくせに、優しく撫で優しく声をかける。
私はどうしたらいいのかわからない。何を求められているんだろう。
一度部屋に戻り荷物を置いてから、副隊長室に向かった。
足取りは言わずもがな、重かった。
前と同じように扉の前で声をかけ、返事があると中に入り鍵をかける。
おいでと優しく声をかけられたので、副隊長の膝の間に入り床に膝をついた。
彼が立ち上がったので、またあんな苦しい思いをするのかと、胸を締め付ける。
脇の下に手が入れられそのまま持ち上げられると、机の上に座らせられた。
副隊長の机に座るなんて……。
わけがわからずに、焦って彼を見つめる。
膝の上に両腕を組むように乗せるとその上に顎を置き、薄く開かれた目が上目遣いで私を見てくる。
その瞳から目を離せずに、だんだんと顔が熱くなる。
「あ、あの……。」
「なあ、三浦、お前はどうしたいんや…誘ったか誘ってへんのか言うだけやろ。………なんも言わへんのやったら、どうなっても知らんぞ。」
そう言うと、私の腰に指をかけスボンだけを脱がしていく。
抵抗したらダメだと思い腰を浮かせると、お尻の下からスボンが抜けていった。
口でするだけだと思っていたのに、私の身体も差し出さなきゃいけないのか…。