第8章 告白
そして、ゆっくりと唇が離れて、2人で荒く息をしながら、2人を繋ぐ銀糸をボーッと見つめた。
「はぁ…全部入ったで…はぁ、はぁ…。」
「あ、ん…うれし…やっと、宗四郎さんと…はぁ…。」
お互いに酸素を求めながら息をし見つめ合う。
すぐには動かないから安心しろと言われ、涙を流しながら笑った。
安心していると突破、胸の先端を刺激されて、喘ぎながら身体をピクっとさせた。
「っ…あかん…触らん方がええな…めっちゃ締まって、イッてまう…。」
胸から手を離すと、頬を撫でて好きやと囁く。
きっともうこれ以上に幸せなことはないと思う。
あの日あなたに恋をして、それでもその思いを奥深くに閉じ込めて、憧れのあなたのようになりたいと、日々トレーニングに明け暮れた日々も幸せだったけど…今、そんなあなたに愛し愛されて、身体も心もあなたのものになった。
流したその涙は幸せの色に変わっていく。
私が好きになった人はこんなにもかっこよくて強くて…自分の力を信じてずっと努力を続けてきたすごい人なのだ。
「あの日、あなたに恋をしてよかった…!」
「足、怪我してた子やろ?抱えてシェルターに向こうてたら、めっちゃ泣きながら見つめてきた子…。」
っ!?覚えて…。
覚えてないって言ってたのに…。
嬉しい…嬉しい…!
宗四郎さんの背中に腕を回して、ギュッと抱きしめた。
どうやら、すぐには思い出せなくて、そのことを聞いた後、何度も思い出そうとしてくれていたようだ。
宗四郎さんが助けてきた幾人もの中の一人なのに、その中から私を思い出してくれたのだ、こんなにも嬉しいことはあるだろうか。
思い出そうとしてくれてた時、ずっと私のことを考えてくれたのでしょう?