第7章 その後、、、
回想(語り 蒼)
元々この日本は一つだった。
その中でも日本は47の都、道、府、県に分かれていた。
どのところも行き来が可能で、自由に暮らしていた。
ことの発端はある家族だった。
ある一族がいた。
その一族は、その地域で権力を握っているとても力の持っている一族だった。
そこで、親族同士の争いが起きた。
そこから親族が真っ二つに割れてしまった。
その日からこの日本は2つに割れてしまった。
この日本を2つに割るくらいだから相当の権力者だったのだろう。
そしてその血は今でも流れている。
その家は”天宮”といった。
その家は元から2つの分け目が出来ていた。
主に西を治める”黒薔薇”と、主に東を治める”彼岸花”に分かれて
いたのだ。
その2つが年に一度ある親族の頭達が集まる会議で割れてしまい、今のような状況に至る。
そこから、日本も2つに割れ、地域制限も厳しくなった。
黒薔薇と、彼岸花の頭は勝とうという思いで能力者の妻を迎え入れた。その間に生まれた子も、また能力者。そうでないものも居るがその場合他の家から迎え入れてこの血を繋いでいる。