第5章 二人でアオハル
は力の入らない手で、五条の胸を押した。
せめてもの抵抗だ。
研修中だということが、かすかに頭に残っていたからだ。
そんなの両手首を簡単に片手でまとめると、の頭上に縫い付けた。
「なに。まだ研修中とかほざくの?」
上からぺろっと舌を出して見下ろす五条。
つけていたサングラスをベッド脇のテーブルに放り投げると、顕になったの胸に顔を沈めた。
「ひっ…やぁ……」
舌が這っていく。
はゾクゾクして、背中を浮かせた。
手は拘束されていて抵抗なんて出来ないし、五条にされるがままだ。
五条の舌が胸の横に来ると、柔らかい部分に強く吸い付いた。
「見て。」
そう言って、五条はに跨ったまま上のシャツを豪快に脱ぎ捨てた。
「僕にもついた。」
自分の胸元を指差したそこには、くっきりと赤い跡。
「ホントだ…ついてる……って、あれ?」
は自分の頭上に視線をむけた。
上体を起こし、シャツを脱いだ五条は両手をから離していた。
じゃあ、今の手を拘束してるのはなんだ。
「便利でしょ?術師って。」
は目を見開いた。
見えないナニかが手を拘束している。
は力を入れてみたが、まったく動きそうにもなかった。
「えっ…や、だよ。」
「ほら、必死に抵抗してみろよ。」
五条悟を目の前に、非力なは抵抗なんて無意味だとわかってはいても、は必死で目で訴えた。
「くくっ、かーわいっ。」
そう言って、五条は両手での両胸の先をピンッと弾いた。
「ひゃっ…あっ…」
くりくりと指先で弄ぶたびには、背中を浮かせ、悶え、声を上げた。
「んんっ…ぁ…あぁ…」
脇腹を撫で、舌で首を舐め、耳たぶを齧る。