第4章 間話
「どーいうつもりだよ。傑。」
「何が?」
自販機の前で缶コーヒー片手にニヤニヤする夏油に対し、五条はつま先で夏油の靴を蹴った。
「おちょくるのも大概にしろ。」
「くっくっくっ。」
おー怖い怖い。
と、まったく思ってもいなさそうに言う夏油に五条はさらに苛立ちを覚えた。
「お陰でさっさと進んだだろう?私のおかげだ。」
「るせっ」
「悟の感情の変化がわかるのは、私くらいだからね。」
「…。」
気に食わないのか、ふんっと鼻を鳴らし、五条も自販機で甘いカフェオレのボタンを押した。
「だからってキスマークつけるか?気に食わない。あー!気に食わない!」
「はっはっは!悟にもついたんだろう?」
「…気持ち悪っ。オマエに付けられたみてぇじゃん。オッエー。」
「で?どうだった?」
にまにま笑う夏油に対し、真顔でしばらく考える五条はぽそっと呟いた。
「ーー…おっぱいがデカいかな。」