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【呪術廻戦/五条】嘘がつけない

第21章 もう一度貴方と(番外編3の3)


【五条side】



ハクとの家にいる呪霊たちが知らせに来て、五条はすぐさまの家の上空に来ていた。


「の他にーー…もう一人いる。」

上空から目隠しを取り、の家を見下ろした。




五条は、確認を終えるとすぐにの家の庭に降り立った。



「五条さん……さと、悟さん!!」

「っ!おいで!!」

ははっきりと五条の下の名を呼んでいた。



両手を広げ、飛び込んできたを受け止めると、強く抱きしめた。


「悟さんっ!悟さん!!」
「何があった。」


五条にしがみつき、震えるを落ち着かせようと、五条はの背中を撫でた。

服は破れ、殴られた後なのだろう、頬は赤く口の横が切れていた。

「綱手川さんが…っ!」

が顔を上げ、後ろを指さすと、綱手川はすでに庭の岩に叩きつけられ地面に倒れていた。


庭についた瞬間、の後ろにいたところを五条が手を下していたからだ。


「…あっ。」

岩に叩きつけられ動かなくなった綱手川をみて、は力が抜けたようにへにゃっと座り込んだ。



「あいつは?」
「あの桜子さんって人の元恋人…。」

「あー、傑が言っていた、に告白してきたってやつか。そこまでしてを…?」


五条はの視線を合わせるようにしゃがみ、を抱きしめた。


「ううん。あの人、補助監督を辞めさせられて桜子さんと結婚するよう総監部に言われたらしいの…それで、やけになって…」



「全部総監部のせいじゃん。…おいで。」


五条は、の脇の下に手をやり、立たせると縁側に座らせた。そして、自分がいつも着ている黒い上着を脱ぐと、に羽織らせた。


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