Peridot 幸せの花咲かせましょ〜初恋と宝石Ⅶ〜
第86章 これからは俺が結翔ちゃんを守るから
『男子会』side男子
「午前中、結翔ちゃんの決心聞いた後さ、さっきのメールと同じ事『結翔ちゃん。ひとりじゃないから。俺も手伝うから。だから』そう言ったら、言葉を遮った感じにさ『未唯彩と楓未奈も同じ事。ありがとうございます。二宮さんが母の為に泣いて下さって。それだけで……』そう、結翔ちゃんに言われちゃってさ」
「そこでカズ「が」引き下がるわけないよね?」
「まぁくん「が」って、何よ?アンタじゃあるまいし。俺は引く事も押す事も出来ます」
「ぁ?俺が出来ないみたいじゃん?」
「雅紀くんは押すばっかじゃないの知ってるよ。オイラ」
「カズ。で?」
『ママは結翔ちゃんが幸せになるの、祈ってるんだよね?パパも。未唯彩ちゃんも楓未奈ちゃんも』
『二宮さん』
『これからは俺が結翔ちゃんを守るから』
『再び女子会』side女の子
「「「で?」」」
「……」
「『いつか。私のそばからいなくなるもの。大切な人と別れるの、もう嫌なの。だから』って答えた」
「『大切な人』なんでしょ?」
なんでそこに食いつくのよ 。未唯彩。
「私達だけにハッパかけて。結翔は?」
楓未奈……
「「結翔!逃げちゃダメ!いつもみたいに諦めちゃダメ!」」