Peridot 幸せの花咲かせましょ〜初恋と宝石Ⅶ〜
第60章 逃げたかったんだと思う
ファミレスにて。
−回想−
『うん?逃げたかったんだと思う。気になる事ばっかりを考えてしまいたくなくてさ。身に付けた技というか……ゲームクリエイターの仕事に就けば、趣味と実益を兼ねられるからだし。何より『アニキさえいれば良いんだろ?』母への憤り。と、母に似ている潤アニキを傷付けて、俺を味方に引き入れようとする父への憤りからさ『成人したら家を出る。苗字も捨てる!』の決意に気持ちが固まって行った。それが俺の告白かな?』
「「はぁ」」
二宮さんの『告白』に未唯彩と楓未奈がため息付いてる。
「ね。凄いよね?自分で自分の道を切り拓いたのはカッコ良いけどさ。ゲームしながら他の事が出来るのって、私達凡人には無理だもんねぇ。けど、家を出た事で『潤アニキを苦しめてる。自分だけを優先した事は……すまなかったって思ってる』って苦しそうな顔したの。二宮さん」
「松本さんも『カズにさ才能があるからさ『外の世界で頑張れ!』って思ってる。俺も料理人の夢にブレは無いし、その点は後悔してない。けど、母親が父親にばかり気を奪われないで、俺の事にばっかにならないで生きて欲しいし、父親にはカズを傷付けて、母に向き合わない姿勢が許せない。どうしたら良いか分かんないんだ』そう苦しそうに話してくれたわ」