Peridot 幸せの花咲かせましょ〜初恋と宝石Ⅶ〜
第30章 智くん。お兄ちゃん頑張りました
「カズから『私も、智紗さんとママの思い出を話し合いたい。酔った振りしてまでして、パパときちんと話合う機会を作ってくれた事。智さんにゴメンなさい。ありがとうと伝えたい』」って」結翔ちゃんのメッセージをさ。それだけで十分気持ち伝わったし 。母ちゃんも泣いて『ありがとう』って何回も言って泣いたの。でも、次の日だったかな?『人伝えに済まそうとしてすみませんでした。私、智紗さんと智さんと仲良くなりたい』って」
「智くん。お兄ちゃん頑張りました」
梨良ちゃん……
「これが、最近の新しいニュース かな?」
なんて事のない、いつもの日常の出来事だよ?みたいに伝えたら。
「智くん。結翔ちゃんを……」
「智くん。お兄ちゃん頑張りました。って、梨良ちゃんが言ったばかりじゃない。結翔ちゃんは可愛い妹だよ。直ぐにずっと見ていたい子が出来たからね? あ、酔ったフリ作戦ね……」
『偶然さ。電話して来た潤アニキも巻き込まれたよね?『酔っぱらいのフリ作戦』に』
って、カズの疑問に答えた時の答えを梨良ちゃんにしたらさ。
「……」
梨良ちゃん呆れてる……
「梨良ちゃん、呆れないで!」
「なぜ?私、巻き込まれて……ゴメン。私が智くんから離れないからだね……」
鈍感ちゃん。いい加減、認識を改めて欲しいな。
違うね。いい加減はオイラの方。気持ちを梨良ちゃんに伝えなきゃさ、梨良ちゃんは、ずっと……認識を変えられないじゃんね。