第8章 異変
次の日からは全く笑わなくなった。
いつもなら、落ち込んでもそれを見せないよう、元気な姿で学校に行く。
しかし今回は学校に行っても変わらなかった。
女子A「おはよう~」
「おはよう」
女子A「どうしたの?なんか元気なくない?」
「そんなことないよ。」
女子B「なんかあったらいつでも聞くよ」
「なにもない」
はずっと無表情であった。
女子A「ならいいけど…」
女子B「行こう。今はそっとしておいたほうがよさそう」
いつも話しかけてくる友達さえおかしいと思った。
しかしはこのまま話しを続けられるようなような雰囲気ではなかった。
続いて氷織と乙夜もやってきた。
氷「おはよう」
「おはよう」
乙「おはよう~ちゃん今日も相変わらずかわいいね」
「ありがとう」
の異変に気付いた2人はすぐその場を離れた。
氷「なんやさん、今日いつもとえらい雰囲気ちゃうなぁ」
乙「あんなの見たことない」
氷「なんかあったんやろか」
しばらくすると烏も教室へとやってきた。
烏「おはようさん」
「…おはよう」
烏にあれこれ聞かれると思ったは挨拶をするとすぐに席を立った。
烏「??あ、どこ行くんや」
「トイレ」
そう言うと烏の顔も見ずにスタスタ行ってしまった。
烏は氷織と乙夜のもとへ行った。
氷「おはよう」
乙「ちゅっす」
烏「はいはい、おはようさん。俺が来る前、なんかあったんか」
烏はの席のほうを見て言った。
乙「あーね、なんか今日珍しく機嫌悪そうだよね」
氷「なんもあらへんよ。僕らも挨拶したとき同じような反応やった」
烏「そうか。まあも人間やからな、虫の居所悪い時もあるんやろ。今日はそっとしといたほうがええな」
氷「せやね」
乙「了解」
烏(ちゃう。あいつはどんなに機嫌悪なったとしてもそれを表に出すようなやつやない。この週末で何かあったんや。今日は様子見やな)
こうして烏はを1日見守ることにした。