第3章 新たな生活
そして月日は流れ、小学校、中学校を共に卒業し、同じ高校に二人は入学した。
は小さなころから綺麗な顔立ちではあったが高校生になると、ほかの学生とは比べ物にならないほど、美しい洗練された女性へと変わっていた。
男子A「あ、天羽さん、あの…」
「ん?」
男子A「こ、これ落としたっす…」
何かのタイミングで机から落ちてしまったのであろう消しゴムを、その男の子は顔を真っ赤にしながら渡してくれた。
「あぁ、ありがとう」
はニコッと笑いお礼を言った。
男子A「ど、どういたしまして!」
その男子は鼻血を出しながら仲間のもとに向かった。
男子A「や、やべー!!お礼言われちまった…」
男子B「なあ、いい匂いした?いい匂いした?」
男子A「そりゃもう、、、お花畑がそこにあるかと思った、、、」
男子C「俺も近くで話してみてー!」
その様子を見ていたクラスメートの氷織、烏、乙夜の三人も、を話題に挙げていた。
氷「天羽さん、えらい人気やなぁ」
烏「そりゃ非凡な顔立ちやからな」
乙「俺も狙っちゃおうかな」
烏「おうおう、やめとけやめとけ」
乙「なんで?もしかして烏が狙ってるから?」
烏「ちゃうわ。アホかいな」
氷「確か違うクラスの馬狼とかいうやつと仲いいんやろ?」
烏「せや。見たところあれは関わったらめんどくさいタイプや。せやからやめといたほうがええで」
乙「ふーん」
しかし乙夜はそんな注意を聞かずに、のほうに向かい話しかけた。
乙「ねえ、天羽さん」
烏「あいつ!話聞いてへんかったんか」
氷「はぁ、言ってるそばからやわ」
2人も乙夜の後ろをついて行った。