第43章 ハウステンボス ~2日目の夜~
巴は自分が着ていた物を
その場で脱ぐと。
その去年のクリスマスに、
自分が購入した真っ赤な
ベビードールを身に着けた。
下はTバックになっていて、
お尻の割れ目の上の所に
♡のケミカルレースが
ワンポイントになる様についている。
おっぱいは丸見えになる
デザインなので、リボンを
蝶々結びにすると。その結んだ
リボンで下乳は見えているが
先端の突起は隠れる様になる。
このセクシーランジェリーを
身に纏って、1年前の
2023年のクリスマスを
思い出すって言うのも
何だか不思議な気分になるけど…。
「港斗…着替えられたよ…?」
こそこそと…ベッドのある
お部屋の方に向かうと、
ベッドの上で寛いでいる彼が居て。
お部屋の明るさも…
ちょっと暗めになっていて。
彼の方も…服は着て無くて
下着だけの姿だったんだけど。
「あ!港斗…その…パンツ…ッ」
『あ、気が付いてくれましたか?
僕が去年のクリスマスの時に、
履いてた、クリスマス仕様のパンツですよ』
そうそう、これ、このパンツ。
私がこの下着を…着た時に
旦那さんが履いてたボクサーパンツだ。
黒色のベースの色に
赤と白でクリスマスの
あのステッキとかソックスとか
サンタの帽子がポップなタッチで
描かれているボクサーパンツ。
『巴…こっち…来て下さいよ』
ベッドの上で呼んで居る、
旦那さんの方へ近づくと
導かれるままにその上に上がった。
デスクの横に置かれていた
スタンドライトの位置が…
さっきと変わっていて。
そのライトと…ベッドの頭元の
ヘッドライトだけがついていて。
ベッドの上に座ると
後ろからスタンドライトの明かりに
ぼんやりと照らされたみたいになる。
薄暗い闇の中に…私の肌の色が
白く…浮かび上がっていて…。
その白い部分に…赤が…艶めかしく見える。
『あのサンタの衣装も、
持ってこようかと思ったんですけど。
旅行だし…荷物になるかなぁって
これだけ…持って来てたんですよ…』
「丁度…、1年…前になるんだね…」