第3章 神戸北野ホテル
スイーツはもちろん充実していて、
前の時も食べた、大きな
そびえ立つイチゴのミルミルフィーユも
今回のビュッフェでも…
勿論にこのビュッフェのメインなんだけど。
5色のモンブランに
焼きたてのかぼちゃのブリュレ。
マロンパイや、カヌレ、
シュークリームにロールケーキに
チーズケーキに洋梨のベルエレーヌ。
それからカラフルなミニモンブランと
並んで、今回のビュッフェの
メインのスイーツが、丸々1個
洋梨がコンポートした物が
クレープのドレスを纏っている
丸ごと洋梨…なんだけど…。
これ、洋梨が丸々1個だから
色んな物食べようと思ったら
これ…を沢山も食べられないんだけど。
ボルボロンとかチョコもあるから、
自分のお腹と相談しながら
好きなスイーツを食べる事が出来る。
イグレックで秋スイーツを
胃の中から食道近くまでスイーツまみれに
なっちゃいそう…な程…頂いて。
『美味しかったですね、巴。
秋のナイトスイーツブッフェ
満足して貰えましたかね?』
「満足も…満足し過ぎちゃって
出て来そうな…位…だよ…」
『お部屋に戻って
ちょっと、ゆっくりしましょうか』
イグレックを後にして、
自分達の部屋のある2階に戻って。
猫足のバスタブにお湯張りをしながら
コーヒーを淹れて休憩する。
ソファでコーヒーを飲みながら
テレビを寛ぎながら見て。
幸せで贅沢な時間だなぁ…っと…
そんな風に巴は感じていた。
『明日は、巴が
行きたいって行ってた
須磨シーワールドに行きましょうね?
ちゃんと、オルカのバイキングの所
予約してありますんで』
須磨シーワールドの売りの1つに
オルカスタジアムの1階に、
オルカ、つまりシャチを見ながら
地元食材を使ったバイキングが食べられる。
今までは整理券配布だったんだけど、
8月から予約が出来る様になったって
前にそんな話を…聞いたんだけど…。
『明日は巴の
お誕生日ですからね?
一番いい席、予約してありますよ』
一番いい席と言うのだから、
多分オルカの水槽の目の前の
水槽から近いテーブルって事だろうな…。
「予約して置いてくれたの?」
『ええ、須磨シー行くんだったら
あそこでお昼が…食べたかったんで』