第15章 かべどん オール
ブブさん
どん
『どちらかがハグをしなければ出られぬ部屋』
ぱぁ
(やっとたどり着けた部屋だ!)
ふんすふんす
「怖くないからね」
「は··はい(なんだろ、ブブさんの周りがキラキラしてるような)」
(ハグ、やはり僕からが正解だね)
「✿、僕か···」
ぎゅっ
「ブブさん失礼」
「····(えっ)」
僕
死んだ?
✿が僕に抱きついてる
しかも
ぎゅーー···
(開かない、もっと抱きついた方がいいかな?)
ふにっ。
「···やわらかい、ふにふに(✿、音は聞こえてないけど開いたよ)」
「ブブさん?(言葉が··ちがう?なんだ)」