第12章 さわる ハデス
「··目をつぶってくれないか?」
スッ…
「····」
スリッ
(なにも傷がついてない肌)
余はカトレアの中で話す時間が好きだ
だが今は···。
触れたくて
深く
ふかく
愛したい
『·····』
(何か、ふれた)
「開けてよいぞ」
「···うぐっ」
「薄目だな」
「ハデスさんが眩しいからです」
「···(アポロンみたいに光ってるのか?)」
✿✿✿
ぽぽぽん
「·····」
(陰キャ大王に続き兄貴まで花咲かせてる···何があったらそうなる···)
ぱららら
(兄貴の花は···)
カトレア
優美な貴婦人
成熟した大人の魅力
ぽん
(あぁ、ペルセポネ様じゃねーか)